今回開業した物件は、2階で外周部のほとんどが窓になっている。そのため、開放性が高く、自然光の入りやすいテナントではあるが、眼科の場合、光環境に左右される処置や検査が多いため、それをどのように解消していくかが、ポイントとなった。そこで、光環境に左右される、診察室や処置室、手術室をテナントの中央に配置し、それらに付随する連携部門も集約した。そうすることで、外周面に余白ができるため、その余白に受付や待合、光の影響を受けにくい検査スペースを組み込んだ。待合や検査スペースは、窓が多く、自然光が入り過ぎてしまうため、レースカーテンを採用する事で、柔らかな光が差し込むように演出。検査スペースの一部は、遮光カーテンを採用し、検査のしやすい空間に。
エントランスにアクセスする際、共用階段から、眼科の天井面が見えてくるため、エントランス付近の待合天井に、鏡面の素材を使い、吹き抜け感のある印象を持たせた。
また、エントランス部分は、照度を抑えた空間とし、奥から入る柔らかい光に引き寄せられるような演出を施した。
光や鏡面素材の効果により、垂直方向や水平方向に奥行き感が生まれ、ひと繋がりの待合、検査スペースの光のグラデーションが、患者を奥まで誘導させる。
光の操作により、ネガティブな要素をポジティブへと変換させた。

受付
受付スペースはレースカーテンを使用し柔らかな自然光が入るように調整している

受付・中待合
柔らかな自然光が診察室入口まで続いている