東戸塚駅前の線路沿い新築医療ビルの4階、5階に新規開業をする眼科クリニックのプロジェクト。施主は眼科医のご夫婦であり、物腰の柔らかい方達であった。清潔感を全面に打ち出したような緊張感のあるクリニックではなく、医師の柔らかい印象が伝わるような内装計画を目指した。
各フロアは、全体のイメージを統一しつつも、医療空間に対する患者のネガティブな心理を、それぞれの内装計画によって、少しでもプラスの感情になることを目指している。

4F入口
4階外来スペースは全ての患者が使用するスペースで全体を柔らかい雰囲気を保ちつつ、壁と天井は吹きつけ材とし凹凸感あり、手触りの感じられるマテリアルとしている。

受付・待合
受付・待合スペースの照明は間接照明をメインとした計画により全体的に柔らかいイメージを維持している。
待合と検査空間はガラスでつながっているように見えるが、色温度の変化で空間を分けている。

検査室
検査室の照明は白を基調としたクールなイメージとなっており、待合スペースの柔らかなイメージと照明の色温度の変化で空間を分けている。

5F入口
5階は手術を受ける患者が使用するスペースとなっている。手術室までの動線では緊張感を和らげるようライン照明や、壁天井の色の切り替えによって、華やかさを出すことで、患者への手術の不安を軽減させている。

手術室外観
手術室を覗ける大きい窓は、目の前で実際に手術を受ける空間を見ながら説明することができ、(実際の手術中は閉じられるようになっている。)患者様への知らないことへの恐怖感を軽減させている。

手術室内観
手術室は清潔感を重視しつつも、床、壁面には若干柔らかめのトーン色を用いて手術を受ける患者様の不安感を払拭できるよう配慮している。

壁面出隅
出隅の処理をR加工にし、ソリッドな部分を減らすことで、全体を柔らかい雰囲気に。

受付
間接照明をメインにした照明計画と出隅に用いたR加工により全体的に柔らかい雰囲気を維持している。

手術室外観
手術室を覗ける大きい窓は、目の前で実際に手術を受ける空間を見ながら説明することができ、(実際の手術中は閉じられるようになっている。)患者様への知らないことへの恐怖感を軽減させている。

診療室入口
診察室入口の一部にガラスを使用したことで圧迫感をなくすと同時に、奥まで光が続くように配慮している。