クリニックを計画する際に使い勝手や動線計画は重要な要素であり、それらの要素のみを考慮すると部屋を連続で配置し各室を患者ゾーンの廊下状待合とスタッフゾーンのバックヤードで繋ぐといった直線的で画一的なクリニック空間が出来上がる。このようないわゆるクリニック然とした空間構成は機能性や安全性を担保し患者にとって好ましい空間となる一方で、ある種の素っ気なさや冷たさが患者にとっては緊張感を与え居心地の良さを妨げている一因となっているのではとも考え、今計画では患者にとって居心地が良く訪れたくなるクリニックを目指し安心感と親しみを生み出す要素として「ゆらぎ」をキーワードとし計画を進めた。
具体的には、ゆるい波型の天井形状やファブリック越しの柔らかな自然光の変化、自然素材の板張りの素材、タイル目地の不均一さやサインの配置、壁紙の柄やダウンライトの縁の形状など大小様々な「ゆらぎ」を点在させる事でクリニック然とした空間の中に親しみや柔らかさを感じてもらえる要素を散りばめてスタッフの使い勝手と患者の居心地を両立したそこに居たくなるクリニックを目指した。

受付
患者にとって居心地が良く訪れたくなるクリニックを目指し安心感と親しみを生み出す要素として「ゆらぎ」をキーワードとし計画を進めている。

中待合
ゆるい波型の天井形状やファブリック越しの柔らかな自然光の変化により「ゆらぎ」をイメージしている

受付・待合
窓面から入る自然光に時間帯によって様々表情を醸し出してくれる

通路
天井照明をオフにして状態では、自然光の光が強調され違った印象を与えてくれる