Bundle | シーンを「群」で捉える
東京銀座に新たに誕生する美容医療クリニック。ドクターをはじめスタッフはすべて女性。高い専門性をもち、きめ細かなサービスを提供する。
いわゆる「クリニックらしさ」を排除したいとの要望がまずあり、クライアントとの協議の結果「優美さ、格調(歴史)、居心地」を空間のコンセプトとする。
クリニック空間は、受付→待合→...、と順序立てて諸室をめぐるプログラムであることに着目。シンボルの「3段アーチ」と共通する「素材」を諸室それぞれで変奏する手法により空間を整える。空間のシーンと体験を「群」として捉える視点からクリニックのブランディングを図る。
not a Clinic | ホスピタリティ
素材は均一でなく自然な色ムラをもつ砂状の塗材や濃淡にバラツキをもつ石材を選定、細部では空間の出隅や端部に意識的に丸みをあたえるなど、落ち着きやリラックスといったホスピタリティを重視する空間に仕上げるよう整えている。とくに緊張感の生じやすい施術諸室では壁の1面にボタニカルアートを採り入れていて、室ごとに異なるアートを用意し雰囲気に変化をつけ、均質さ退屈さを排除する。
欧州への憧憬を根底とする銀座の歴史や、美容医療が欧州に端を発する技術体系であることから「3段アーチ」をクリニックのシンボルに採用。重さや確かさ。さらにストイックな優美さ、深い陰影をもたらす格調といった印象を空間に取り込む。
受付
シンボルである「3段アーチ」と自然な色ムラをもつ砂状の塗材や濃淡にバラツキをもつ石材を選定
受付
シンボルである「3段アーチ」の陰影が格調といった印象を与える
通路
「3段アーチ」と共通する「素材」を諸室それぞれで変奏する手法により空間を整える 壁コーナーは曲面
施術室
落ち着きやリラックスといったホスピタリティを重視する空間に仕上がるように整えている
施術室
細部では空間の出隅や端部に意識的に丸みを与えている
手術室
施術諸室では壁の1面にボタニカルアートを採り入れていて、室ごとに異なるアートを用意し雰囲気に変化をつけ、均質さ退屈さを排除する