場所は中野駅目の前の新築高層ビル5階医療モールに位置しいている。1面外部に面していながらも、外の風景はツインタワーの片棟に阻まれているテナントであった。院長は眼科手術において著名な女性医師であり、実績と実力も兼ね備えている。今回は中野駅周辺での移転計画であり、院長とは3度目の医院計画である。今まで打ち合わせを重ねてきた中で、手術の技術に対しても、診察に対しても、患者とスタッフに対しての配慮にも妥協がないことがわかった。院長の医療に対する真摯な向き合い方を、なんとか空間で体現できないかと考えた。奇をてらったデザインではなく、清潔感を保ちながらも、細かい部分まで気の配られた、丁寧に作られた空間を目指した。

待合・受付
待ち時間も、退屈せずに居心地の良さを考慮すると同時に、壁・天井材に手触感のある素材を選択している。

待合・検査室
間接照明をメインとし、ダウンライトも極力小さいものとして、グレアを極力感じないように心がけた。

受付
色のコントラストは避け、艶感や反射のコントラストを設け、空間のメリハリをつけた。入ってくる空間の情報を制限することで、ストレスのない空間を目指した。

診察室入口
奇をてらったデザインではなく、清潔感を保ちながらも、細かい部分まで気の配られた、丁寧に作られた空間を目指した。

手術室入口
手術室までの動線も少しでも患者の不安を和らげられるよう配慮した空間を心掛けている。

検査室
ライン間接照明により静観なイメージを感じる検査室

家具出隅
角を持たせないR形状を施した柔らかい雰囲気の感じる空間デザインを目指している。