「はんきょう乳腺・レディースクリニック川口」は川口で開院された医院である。乳腺クリニックということで基本的に女性がメインで来院され、さらに精神的に不安な気持ちの方もいることからバイオフィリックデザインを取り入れた空間とした。建築環境における自然のつながりを向上させる目的として「Biophilia」・「Aroma」・「Light」・「Sound」・「Air conditioning」といった要素を五感に訴え、居心地の良い空間を目指した。さらに患者の導線となる道には空間の変化を感じてもらうように変化をつけた。待合は森の麓として人が滞在しおり、診察へ向かう通路は木々の中を歩いていく道とした。それぞれの部屋はその道からの分岐となっており診察1は川辺の空間・診察2は森林の空間・X線室は風の空間・手術室は山小屋の空間・トイレは石の空間という様々な体験をすることで最終的に居心地の良い空間となることを目指した。

受付
バイオフィリックデザインを取り入れ、精神的に不安を取り除く効果を考慮している

待合
待合スペースの壁面には間接照明により天井から光が降り注ぐイメージを与え空間に柔らかみをもたらしている