東京都中野区で新しく乳腺クリニックを開院するプロジェクト。患者の不安感を払拭する為になるべく天井を高く見せたいという要望があったが、大梁が数多く通っていたので工夫する必要があった。手法としては、天井へのヴォイドとパーゴラのように降り注ぐ光、端部を丸く処理した木壁が天井裏にまるで抜けているような構成である。これらをシーンごとに散りばめて実際よりも広がりを感じられるように設えた。素材に関して、ムラのあるものを選定しているが陶器など肌に馴染みのある素材をイメージし、空間に没入してもらいたいという思いからである。受付に関しては焼きむらのある磁器タイルであるが、天井や壁と違って重さ感のある素材を選定し全体のバランスを調整している。あたたかみと同時に安心感を感じてもらえるような空間を心がけている。

受付・待合
受付・待合スペースは暖かみのある配色で患者にリラックスできるよう配慮されている

受付
受付カウンターに焼きむらのある磁器タイルを用いる事で、天井や壁と違って重さ感のある素材を選定し全体のバランスを調整している

待合
角を落とした造形と間接照明による天井からの降り注ぐ光により奥行き感がもたらされている

通路・中待合
端部を丸く処理した木壁が天井裏にまるで抜けているように感じられるよう構成している

マンモグラフィ室
マンモグラフィ室は機能性を重視したシンプルな構成

診察室入口
端部を丸くした木壁には天井から光が降り注ぐ

中待合
鋭角な角を落とした事で空間に柔らかさを与えている