シンボルツリーがある内科クリニック
郊外に新しく出来た医療モールの一角の内科クリニックです。戸建てでありスーパーマーケットの対面であることから、窓面を通してアピール出来る何かを付加させたいと考えました。先生からは「自然と科学の調和」「レトロとモダンの融合」「和と洋の融合」「フランクロイドライトが好き」などまとまっているようで何か捉え所のないオーダーを拠り所とし、フェイクな木をデフォルメして待合に林立させそれをライトアップ、壁面は長押や付け柱で切り取られた和風な佇まいとしました。突き当たりの壁を鏡貼りにすることで木が増幅していくように空間に広がりを与える仕掛けを作ることができました。またエントランスホールに大谷石の意匠とライトの「タリアセン2」が見事にマッチして患者を迎える少し変わった内科クリニックが出来上がりました。
待合の木のオブジェは向かえのスーパーマーケットから窓越しに望めるように配置し、アイキャッチとアピールの効果を得ようと考えました。木の素材は9㎜と24㎜の3×6版の構造用合板を使用してコスト面を考慮、下台に取り付けたスポットライトはコントローラーで調色調光出来るようにして季節毎に光の色を変化させるように提案しています。

受付
受付はナチュラルリブ材と木目の化粧板を組み合わせて、端に相談用のカウンターを設置

受付
壁面に長押や付け柱をしつらえた和風な佇まいを表現

受付・待合
木のオブジェは構造用合板の9mmを加工して製作、空間を調整する間仕切りの役割を持たせつつ、突き当たりの壁の鏡貼りが木を増幅させて森のように空間に広がりを与える仕掛け

エントランス
大谷石の意匠とフランクロイドライトのクリアセン2で訪れた患者を迎えるエントランスホール