大阪府豊中市にて大型眼科医院を新たに開業するプロジェクトである。
大型クリニックでは時間帯によって患者の待ち時間が非常に長くなる状況が散見され、
患者にとっては大きなストレスとなり医院への満足度の低下につながる。
今回の計画地は阪急沿線の駅前に位置し人気のベッドタウンである。
ドクターは豊富なオペ実績がありこれまで培ってきた経験と技術を活かし
地域の目の健康の受け皿となるクリニックを目指しており、待合空間をどう充実させ
患者に心地よい時間を過ごしてもらう事ができるかが今計画は求められた。
テナントは大きな窓面が北側で2階という事もあり、日射のコントロールやプライバシーをあまり考慮する必要がなく
大きな窓を活かせる状況であった。そこで窓面に沿うように広く開放感のある待合を計画した。
待合には窓を向いて座れるカウンターチェアやゆったり座る事ができるソファ、中央に配置した大型の観葉植物を囲むようなスツールを計画し患者が自由に散策しながら自分の居場所を自由に選択できるようにした。
木漏れ日溢れる公園のような空間の中で訪れる患者が思い思いに居場所で思い思いの時間を過ごす事ができるような
待ちたくなるクリニックになって欲しいと考えた。

待合
窓側にカウンターを設ける事で待ち時間をも有意義にすごせるように考慮している

待合
待合は自由に散策しながら自分の居場所を自由に選択できるようにしている