曲線の柔らかさと落ち着いたマテリアル
新宿区の市ヶ谷に開院した心療内科のクリニック。
心療内科という科目の特性上、心を刺激しないインテリアや患者のプライバシーに配慮した空間が求められた。
空間全体に柔らかい印象を持たせるため、壁や家具などに曲線的なデザインを施した。
木目のR壁や空間を囲むような帯状の垂れ壁、角を丸めた家具。それらの柔らかいデザインは、
空間を構成する直線的な部分と対比されることで、より一層強調される。
白を基調とした空間の中に、グレーの壁や石目柄の素材、彩度の低い木目を使用することで、
心を刺激しない、落ち着きと安心感のある空間を演出。
レイアウトでは、出来るだけ壁や窓に向かって待合を設け、患者同士の視線が合わないように配慮。
そうすることで、空間中央に余白が生まれ、狭さを感じさせないゆとりのある空間に。
壁の一部には鏡を使用し、帯状の垂れ壁を増幅させることで、柔らかさの強調と奥行き感を演出。
垂れ壁内に仕込んだ間接照明は、柔らかい光を落とし込み、空間のアクセントに。
柔らかい印象と安心感のあるクリニックとなるように空間全体をまとめた。

受付
温かみのある柔らかい色調と曲線を用いた壁面により、リラックスできる空間を意図し受付エリアをデザインしている。

待合
待合スペースは、出来るだけ壁や窓に向かって待合椅子を設け、患者同士の視線が合わないように配慮。

中待合
中待合も同様に窓側に待合椅子を設け、患者同士の視線は穴いあ用に配慮している。

通路
診察室通路の奥の壁に鏡を設置したことで、実際のスペース以上の奥行き感を感じる。

診察室
診察室もリラックスのできる柔らかい空間をイメージして照明・色調を考慮している。

診察室
シンプルながらも、柔らかな色調により居心地の良さを感じられる診察室

診察室
3室ある診察室は全体のイメージは統一しつつ、床材のみ変化をつけている。

待合室
待合スペースの垂れ壁内に仕込んだ間接照明は、柔らかい光を落とし込み、空間のアクセントに。